「EQ研修」は、ザ・アカデミージャパンが提供するマインドセット起点の研修プログラムです。多様な価値観を持つ人と協働する機会が増える一方で、職場では「自分の役割だけを果たせばよい」「相手の状況に踏み込まない」といった静かな分断が生まれやすくなっています。 本研修では、EQを「人をうまく動かすためのスキル」ではなく、「相手を理解し、思いやりを行動に変える力」として捉えます。自己認識・自己統制・対人理解・対人影響の4つの力を高めながら、チームで支え合い、協働する関係性を育みます。 管理職・リーダーにとっては、部下の感情や状況を理解し、自分自身の感情を整えながら、対話・フィードバック・チームマネジメントを行う力にもつながります。

スキル

感情や価値観への理解が、思いやりある協働を育てる

EQ研修

EQ研修 — 感情や価値観への理解が、思いやりある協働を育てる

自分と相手の感情や価値観を理解し、思いやりをもって関わる力を育むことで、 お互いを尊重しながら支え合える関係性をつくるワークショップです。

対象
全社員・管理職・人事担当者
時間
1日推奨(半日・3時間も対応可)
形式
ワークショップ

Overview

研修の概要

EQ(Emotional Intelligence/感情知性)とは、自分や相手の感情を認識し、適切に理解・調整しながら、人との関係や行動に活かす力です。 EQ研修は、自分と相手の感情に気づき、価値観の違いを理解しながら、 思いやりをもって関わる力を高める研修です。

多様な価値観を持つ人と協働する機会が増える一方で、職場では「自分の役割だけを果たせばよい」「相手の状況に踏み込まない」といった静かな分断が生まれやすくなっています。 本研修では、EQを「人をうまく動かすためのスキル」ではなく、「相手を理解し、思いやりを行動に変える力」として捉えます。自己認識・自己統制・対人理解・対人影響の4つの力を高めながら、チームで支え合い、協働する関係性を育みます。 管理職・リーダーにとっては、部下の感情や状況を理解し、自分自身の感情を整えながら、対話・フィードバック・チームマネジメントを行う力にもつながります。

Glossary/EQ(感情知性)とは?+

EQ(Emotional Intelligence Quotient)は「心の知能指数」「感情知性」と訳され、自分自身や他者の感情に気づき、理解し、適切に扱う力のことです。1990年、ピーター・サロベイ(米国イェール大学)とジョン・D・メイヤー(米国ニューハンプシャー大学)が論文『Emotional Intelligence』でEQの概念を体系的に提示し、1995年に心理学者ダニエル・ゴールマンの著書『EQ こころの知能指数』によって世界中に広まりました。IQとは異なる側面として、感情を理解・調整し、他者と関係を築く力が職場で注目されています。本研修ではEQを『人をうまく動かすためのスキル』ではなく、『相手を理解し、思いやりを行動に変える力』として捉え、次の4つの力を育みます。

  • 自己認識自分の感情や思考のクセに気づく力
  • 自己統制感情に飲み込まれず、建設的に行動を選ぶ力
  • 対人理解相手の感情や価値観の背景に関心を向け、理解する力
  • 対人影響支援やフィードバックを通じて、チームに良い影響を与える力

知識やスキルだけでは生まれない「人と人との関係性の質」を支える基盤として、心理的安全性・チームワーク・協働の質の向上に直結します。

Common Issues

この研修が解決する課題

役割や分担が明確になるほど、相手の状況や感情への関心が薄れ、価値観の違いからすれ違いも生まれやすくなります。 こうした“静かな分断”が広がると、支え合いや協働の力が失われ、チームの成果にも影響します。

01

相手の状況や感情に関心が向きにくくなっている

なぜ起きるのか

業務の分担や役割が明確になる一方で、隣の人が困っていても気づきにくくなっている。

放置した場合の影響

困りごとが共有されないまま抱え込まれ、対応の遅れやミスにつながる。

02

価値観の違いから、すれ違いや対人ストレスが生まれている

なぜ起きるのか

世代・立場・経験の違いにより、「普通はこうするはず」という前提が合わなくなっている。

放置した場合の影響

小さな摩擦が積み重なり、信頼関係の低下や対人ストレスを招く。

関連テーマ:アンコンシャスバイアス研修

03

メンバーへの関わり方がわからず、支援や指摘をためらっている

なぜ起きるのか

ハラスメントを恐れるあまり、必要な声かけやフィードバックまで避けてしまう。

放置した場合の影響

必要な支援や成長機会が届かず、育成と関係構築が停滞する。

04

チーム内の相互支援が弱まり、協働感が薄れている

なぜ起きるのか

それぞれが自分の仕事をこなしていても、チームとして支え合う関係性が育ちにくい。

放置した場合の影響

個別最適に偏り、チームの一体感とパフォーマンスが伸び悩む。

After Training

受講後に目指す状態

知識を学ぶだけでなく、職場での関わり方・支え合う行動に変えることを目指します。

01

自分の感情や思考のクセに気づき、建設的に行動できる

感情に流される前に立ち止まり、自分の状態を整えて関われる。

→ 「いま少しイライラしている」と気づき、対応を選べる

関連テーマ:レジリエンス研修

02

相手の感情や価値観の背景に関心を向けられる

言動の奥にある事情や価値観を想像し、決めつけずに関われる。

→ 「なぜそう考えるのか」を相手に確かめられるようになる

03

違いを尊重しながら、思いやりをもって関われる

価値観の違いを否定せず、相手を尊重した関わり方ができる。

→ 意見が違っても、相手を尊重した対話ができる

04

必要な支援やフィードバックを通じて、チームに良い影響を与えられる

ためらいを越えて、相手の成長と協働につながる関わりができる。

→ 困っているメンバーへ自然に声をかけ、支え合いが生まれる

関連テーマ:フィードバック研修

Our Approach

AJの研修設計の特徴

EQを4つの力で体系的に学び、感情を扱う実践ツールで、思いやりを行動に変える。

POINT

EQを4つの力で体系的に学ぶ

EQ(心の知能指数)を「自己認識力・自己統制力・対人理解力・対人影響力」の4つの力で捉えます。対人力の土台は自己認識力であるという全体像から、無理なく段階的に学びます。

POINT

科学的エビデンスに基づく

ポジティブ感情に関する研究知見、認知行動的アプローチやレジリエンス研究で用いられる考え方(SPARKモデル)、成人発達理論などを参考にしながら、EQは誰もが開発できる力として学びます。

POINT

感情を扱う実践ツールを体験

感情のラベリング、思い込み犬、願い(ニーズ)リスト、傾聴スキル、思いやりフィードバック(HMI)など、現場で明日から使える具体ツールをワークで体得します。

POINT

「思いやり」を行動に変える

共感+行動=思いやり(Compassion)。相談されやすく相談しやすい関係づくりをめざし、感じるだけで終わらせず、思いやりを行動に変えるアクションプランまで描きます。

Curriculum

カリキュラム例

内容・時間については、ご要望に応じてカスタマイズ可能です。

午前

EQの理解と自己理解

EQと4つの力を学び、自分の感情を認識・統制する力を高めます。

1. オリエンテーション・期待の共有

進め方対話

期待する変化学習目的の共有

2. EQとは何か(4つの力)

進め方講義

期待する変化EQと全体像の理解

3. なぜEQが必要か(心理的安全性と思いやり)

進め方講義

期待する変化EQと成果・安全のつながり

4. 自己認識(感情のラベリング)

進め方個人ワーク

期待する変化感情の客観視

5. 自己統制(捉え方の柔軟性・思い込み犬)

進め方演習

期待する変化建設的な捉え方への転換

午後

対人理解・対人影響と実践

他者の感情を察し思いやり、実践のアクションへつなげます。

6. 対人理解(感情の奥にある願いに寄り添う)

進め方講義

期待する変化共感ベースの対人理解

7. 願いに寄り添う共感トレーニング

進め方グループワーク

期待する変化傾聴・共感の実践

8. 傾聴の基本スキル

進め方演習

期待する変化関係を築く聴き方

9. 思いやりフィードバック(HMI)

進め方ロールプレイ

期待する変化伝えるべきを伝える力

10. 実践に向けてのアクションプラン

進め方個人+共有

期待する変化現場での実践プラン

Work Examples

研修内で扱うワーク例

感情のラベリングから傾聴・フィードバックまで、対話と個人ワークで体験的に学ぶ。

Work 01

感情のラベリング(自己認識ワーク)

最近の仕事でのストレス状況や出来事と、そこで生まれた感情を「怒り」「不安」などキーワードで言語化。感情を客観視し、ネガティブ感情をやわらげる。

形式
個人
時間
20分

→ 感情を客観視する力

Work 02

「思い込み犬」ワーク(捉え方の柔軟性)

自分の捉え方のクセを「思い込み犬」で捉え、SPARKモデルを使って、同じ出来事をより建設的に捉え直し、とるべきアクションを考える。

形式
個人+対話
時間
30分

→ 思考のクセへの気づきと柔軟性

Work 03

願いに寄り添う共感トレーニング

3人組(話し手1名・聴き手2名)で逆境体験を語り合い、聴き手は相手の感情の奥にある「願い(ニーズ)」を付箋に書いて渡す。

形式
3人組
時間
30分

→ 傾聴と共感の実践力

Work 04

思いやりフィードバック(HMI)ロールプレイ

感謝・労い(H)→課題提示・提案(M)→挑戦・勇気づけ(I)の流れで、相手の感情と願いに寄り添いながら、伝えるべきを伝える練習をする。

形式
ペア
時間
30分

→ 思いやりをもって伝える力

関連テーマ:アサーティブコミュニケーション研修

PARTICIPANT VOICES

受講者の声

企業内研修で実施した受講者アンケートより

自己理解

相手を理解する土台は、まず自分を知ること。

対人関係の力を高めるには、まず自分を理解することが大切だと、ワークを通じて実感しました。

感情との向き合い方

捉え方を変えることが、前向きな関わりにつながる。

自分の捉え方を変えることで、相手に対する印象を前向きに変えられることを学びました。

他者理解

相手の特徴に応じた伝え方を学べました。

相手の特徴に応じて、どのように説明すればよいかがわかりました。考え方に柔軟性を持ち、変えられるものに目を向けたいと思います。

学びやすさ

対話を通じて、自分への理解が深まりました。

ワークで他の受講者と話すことで、自己理解を深められました。説明もわかりやすく、楽しみながら学ぶことができました。

※ 受講者の声は、原文の趣旨を変えず、掲載にあたり一部要約・編集しています。

Program Overview

実施概要

PURPOSE / 研修の目的

自分と相手の感情・価値観への理解を深め、思いやりをもって関わる力を高めることで、互いを尊重し支え合う協働的なチームをつくる。

対象
全社員・管理職・人事担当者
形式
ワークショップ
推奨人数
ご相談に応じて調整(推奨:12〜30名/チーム単位)
研修時間
1日推奨(半日・3時間も対応可)
料金目安
実施時間・人数・カスタマイズ内容に応じてお見積りいたします。
対応範囲
全国対応(オンライン/対面/ハイブリッド)
前提条件
特になし(新任〜ベテランまで参加可)。カスタマイズ可。

NOT COVERED / 扱わないこと

  • 心理療法・カウンセリング
  • 個人の人事評価・選抜
  • メンタル不調者への治療的アプローチ

※研修内容・時間はご要望に応じて、カスタマイズ可

Implementation Scenes

こんな場面で導入されています

新メンバー加入時の相互理解

新人配属や人事異動で価値観の異なるメンバーが入ったタイミングの相互理解づくりに。

多様な人材が協働するチーム

世代・立場・経験の異なるメンバーが、違いを尊重し支え合う関係をつくる。

関わり方に迷うチーム

ハラスメント懸念から声かけやフィードバックをためらう空気を変えたい。

リモートで弱まった連携の再構築

相手の状況が見えにくく、相互支援が薄れたチームに。

年度の節目の振り返り

年度末・年度始めに、関係性を見直し、今後の協働の方向性を共有する。

全社・部門の対話文化づくり

EQと思いやりを共通言語にし、支え合う文化を組織に根づかせる。

FAQ

よくあるご質問

Q心理的安全性研修との違いは何ですか?+
A

心理的安全性研修は、安心して発言できる職場づくり(場の前提)を中心に扱います。EQ研修は、自分と相手の感情・価値観への理解を深め、思いやりをもって関わる“個人の力”を高めることに重点を置きます。両者は補完的で、組み合わせると効果的です。

Qオンライン実施は可能ですか?+
A

はい。Zoom等のブレイクアウト機能を活用し、感情シェア・価値観ワーク・対話ロールプレイまで対面と遜色なく実施できる設計です。

Qチーム単位での実施が前提ですか?+
A

推奨はチーム単位(同じチームのメンバーで実施)ですが、複数部署横断の混合チームでも応用可能です。多様な価値観に触れる学びとしても有効です。目的に応じてご相談ください。

Q感情を扱うことに抵抗がある参加者がいる場合は?+
A

「感情を語る」のではなく「カードやツールで楽しみながら共有する」設計のため、抵抗感は最小限です。グランドルールで『話したくないことは話さない』を明示します。

Qハラスメントが心配で関わり方に迷う管理職にも有効ですか?+
A

はい。相手を尊重しながら必要な声かけ・支援・フィードバックを行う関わり方を、ロールプレイで具体的に練習します。「避ける」のではなく「思いやりをもって関わる」力を養います。

Q効果はどのように測定しますか?+
A

受講前後のアンケート、3ヶ月後の振り返り、1on1での行動変容ヒアリングなど、目的に応じた効果測定をご提案します。

EQ研修について、
ご相談ください。

対象者・実施時期・カスタマイズ範囲など、現場の状況をお聞きしながら、最適な実施プランをご提案します。