働き方や人材の多様化が進み、チームを取り巻く環境は大きく変化しています。
キャリア採用の増加、若手世代の仕事観の変化、リモートワークの普及によって、これまで自然に育まれていた共通体験や、チームの価値観に触れる機会は大きく減少しました。一方で、多くの組織では、チームマネジメントのあり方は大きく変わっていません。
かつては、それでもチームが機能していました。
長く同じ空間で働くことが一般的だった時代には、日々の仕事や何気ない会話を通じて、メンバー同士が互いを理解し、支え合いながらチームをつくることが当たり前でした。また、多くの企業が右肩上がりで成長する中で、会社を良くすることや社会に貢献することが仕事の意味として共有されやすく、メンバー一人ひとりも、上司や周囲の言動から「このチームは何を大切にし、自分はどのような役割を果たせばよいのか」を自然と読み取りながら働いていました。そのため、多くのことをあえて言葉にしなくても、阿吽の呼吸によるチームづくりが成り立っていたのです。
しかし今は、その前提が大きく変わりました。
キャリアや価値観、働き方が多様化し、共通体験も少なくなった現在では、仕事の意味やチームの目的、一人ひとりの役割、チームで大切にしたい価値観を言葉にして共有しなければ、チームとして同じ方向を向いて挑戦することは難しくなっています。
その結果、
「自分は何のためにこの仕事をしているのか。」
「チームにどのような価値を発揮できるのか。」
「私たちは何を目指しているチームなのか。」
こうした問いへの答えをチームで共有できないまま、仕事だけが進んでしまう職場も少なくありません。
だからこそ今、必要なのは、仕事を管理することではなく、チームを育てることです。