”営業パーソン”・”次世代リーダー”・”部門長”のマストスキル
計数感覚トレーニング
皆さんの会社の経営層や管理職層は、財務諸表を理解しているでしょうか?経営におけるすべての意思決定は、計数を指標としており、経営活動と財務諸表は密接に関連しています。経営活動と財務諸表の関連性を理解している(計数感覚が高い)状態であれば、経営における意思決定の背景をシッカリ理解して、的確な判断、行動に結び付きより会社へ貢献できる活動にレベルアップするはずです。当然、社外においてもお客様を相手にする職種であれば、お客様とのコミュニケーションの取り方や提案の仕方など、他のビジネスパーソンと大きく差別化することになります。そういった観点からも「計数感覚」を身につけることが求められています。
計数感覚はご存知ですか?
人事・研修部門のご担当者の皆さまは、計数感覚という言葉はご存知でしょうか?かくいう弊社も研修会社でありながら、この言葉に約2年前に初めて出会いました。初めて聞いたときは、計数感覚って?という感じでしたが、計数という言葉から想像力を働かせ、学ぶためのものなのだろうか。しかし、その内容であれば、別の研修会社さんでも提供しているし、多くの企業が既に研修として導入しているので、新たな価値提供にはならないのでは?」「簿記でよく出てくる財務3表(貸借対照表や損益計算書など)の見方やつくり方をとイメージしながら、計数感覚という言葉を国内で初めて提唱した千賀講師の計数感覚トレーニングへ実際に参加しました。その時、開口一番で千賀講師が言われていたメッセージが、「財務諸表の見方やつくり方を学ぶだけでは、営業センスや経営センスは磨かれない。そのセンスを本当に磨きたいのであれば、実際の企業の経営活動(経営戦略・マケーティング戦略・営業活動など)と会社数字の変化(中期計画・資金計画・業績評価・経営分析など)をリンクして考える力、すなわち、”計数感覚”を養わなければならない」でした。このメッセージを聞いたとき、この計数感覚は営業パーソン、次世代リーダー、エグゼクティブ・部門長クラスのためのマストススキルだと実感し、千賀講師はじめパートナー会社である(株)ヒューマンブリッジと共に、計数感覚の普及活動を始めました。
計数感覚って何だろう?
計数感覚の重要性は分かる…でも見過ごされがちなのはなぜ?
では、この計数感覚を本当に身につけているビジネスパーソンがどれぐらいいるのか?
人事・研修部門のご担当者を通じて、いくつかの会社の現状をヒアリングさせてもらったところ計数感覚を身につけている人はごくごく少数派で、
- 経理の人たちは、財務分析はできてもその数字の変化から企業の経営活動を推測できない
- 営業の人たちが気になるのは売上と利益のみで、それ以外の数字に必要性をあまり感じていない
- 管理職の人たちは、支店単位の事業計画書の作成手順を理解している程度
- 役員クラスの人たちも、自社の経営活動に目が行きがちで、その背景にある数字の意識は低い
という状況でした。
多くの企業では、「社員1人ひとりが個人事業主の意識を持ち、仕事に取り組むべきだ」「グローバル社会の今、グローバルで活躍できる人材を育成すべきだ」という考えのもと、リーダーシップやコミュニケーション(英語を含む)をはじめ、様々な教育を社内で展開されていますが、本当に個人事業主の意識を持ち、グローバルで活躍できる人材の育成を目指すのであれば、世界の共通言語でもある「数字」や「会計」に改めて目を向けてみることも大切かもしれません。
計数感覚についてもう少し聞いてみよう
計数感覚についての重要性を問う
計数感覚が養われると何ができるようになるの?
① 会社数字の変化を見て、企業活動を推測できる。
② 各人の活動や意思決定が、会社数字のどこに影響するかを予測できる。
③ 計数分析を活用して、会社数字を予想できる。
④ 予想される計画値の妥当性、実現可能性を検証するのに活用できる。
計数感覚を養うために何を学べばいいの?
計数感覚を身につけるための知識体系を紹介
計数感覚トレーニングとは
知識体系対応して、何が提供できるのか?
Part.1(2日間)
決算書を見るコツ(計数感覚で考える①)
計数感覚の必要性、企業戦略・マーケティング戦略と計数の関係を理解しましょう。また損益計算書の見方・考え方を中心に、経営分析に必要なポイントを整理し、意外と知られていない損益へ大きな影響を与える経営問題を考えます。
決算書を見るコツ(計数感覚で考える②)
貸借対照表の見方・考え方を中心に、経営分析に必要なポイントを整理します。さらに貸借対照表、損益計算書、キャッシュフローの関係を理解することが重要です。キャッシュフローの読み方も関連させ、経営分析を行う基礎固めを行います。決算書に親しみと興味を感じられるように進めます。
●研修プログラム
日 | 時間 | コンテンツ |
1日目 | 10:00~18:00 | ①計数感覚の必要性 |
→経営について数字で語ることを学びます。 | ||
②損益計算書の意義と構造~活動成果を読むために~ | ||
→損益計算書の構造と意味を、企業活動との関係からしっかり学びます。 いろいろな経営課題が隠れていることを知ってください。 |
日 | 時間 | コンテンツ |
2日目 | 10:00~18:00 | ③貸借対照表と経営活動の関係~資金の動きを読む~ | →キャッシュフローや資本コストを意識した経営活動を理解するためには、 貸借対照表の本質を理解する必要があります。 事例を挙げながら、わかりやすく貸借対照表の構造とポイントを学びます。 |
④3つの決算書の関係 | →損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書の関係を理解することから始めよう。 |
Part.2(2日間)
財務分析のコツ(経営分析の実践①)
財務分析の基本について、理解しましょう。どのようなところに目をつけるべきか、そのコツをケーススタディで、ポイント整理します。特に安全性について掘り下げ、企業の支払能力を見るコツをつかみましょう。
財務分析のコツ(経営分析の実践②)
引き続き、財務分析の仕方・活かし方について、ケーススタディでポイントを整理します。特に収益性について掘り下げ、分析のコツを考えます。財務分析のコツの理解は、経営管理、事業計画へつなげるために必要なステップです。
●研修プログラム
日 | 時間 | コンテンツ |
1日目 | 10:00~18:00 | ①財務分析の体系と考え方 |
→「決算書分析の体系」と「分析の流れ」を学びます。 | ||
②資金力の評価と分析法(キャッシュフロー分析を含む) | ||
→安全性(支払い能力)に関する分析のポイントを学びます。 |
日 | 時間 | コンテンツ |
2日目 | 10:00~18:00 | ③収益力アップのための経営課題 | →収益性分析に必要な経営指標を学びます。 |
④付加価値の考え方と生産性分析 | ||
→付加価値とは、どのように考え、どのように捉えるのかを学びます。 |
Part.3(2日間)
損益分岐点分析のコツ(管理会計①)
損益分岐点分析の基本を徹底的に理解しましょう。利益管理を行うために必要な業績分析法だからです。意思決定のための経営情報、成果配分の原資、利益計画策定に必要な基礎情報とは何かを理解しましょう。
損益分岐点分析のコツ(管理会計②)
利益管理ツールとして変動損益計算書の意義と活用法を理解しましょう。特に付加価値分析の仕方・考え方がポイントです。また、これまで学んだことを、プレゼンという形で発表いただき、学んだコツをしっかり腹に落としていただきます。
●研修プログラム
日 | 時間 | コンテンツ |
1日目 | 10:00~18:00 | ①損益分岐分析の意義と考え方 |
→管理会計の基本である損益分岐分析を学びます。 | ||
②短期的意思決定への活用 | ||
→損益分岐分析の「意思決定への活用法」を学びます。 |
日 | 時間 | コンテンツ |
2日目 | 10:00~18:00 | ③利益・資金計画の策定 | →利益計画策定に必要な基礎知識を学びます。 | ④戦略的意思決定の考え方 | →意思決定のための経営情報を学びます。 |
講師
千賀 秀信 氏(せんが ひでのぶ)
(株)ザ・アカデミージャパン エグゼクティブトレーナー
マネジメント能力開発研究所 代表
公認会計士、税理士専門の情報処理サービス業・株式会社TKC(東証1部)で、財務会計、経営管理などのシステム開発、営業、広報、教育などを担当。1997年にマネジメント能力開発研究所を設立し、経営活動と計数を結びつけた独自のマネジメント能力開発プログラムを構築。「わかりやすさと具体性」という点で、多くの受講生からよい評価を受けている。研修、コンサルティング、執筆などで活躍中。
▼著書・関連記事
- 『新版・経営分析の基本がハッキリわかる本』 (ダイヤモンド社)
- 『会社数字のコツがハッキリわかる本』 (ダイヤモンド社)
- 『計数感覚がハッキリわかる本』 (ダイヤモンド社)
- 『会社数字がわかる計数感覚ドリル』 (朝日新聞出版)
- 『この1冊ですべてわかる管理会計の基本』 (日本実業出版社)
- 『「ベンチャー起業」実戦教本』 (プレジデント社:共著)
- 『人気セミナー講師の会計実践講座 ― 経営を数字で考える能力 計数感覚が身につく』(日本能率協会マネジメントセンター)