個々の強みを活かした職場づくりへ
ストレングスファインダートレーニング
チームメンバーの強みを理解し活かしていくというテーマのトレーニングのニーズは高まり続けています。ストレングスファインダートレーニングでは、強みを知って終わりではなく、どう活かしていくのかというところまで、考えていきます。

様々な人材育成テーマの土台となるストレングス(強み)とは
シニア人材活性、働き方改革(生産性向上)、イノベーション、ダイバーシティ、メンタルヘルス、レジリエンス、モチベーション、リーダーシップ、部下育成など様々な人材育成テーマのベースになるのがストレングスです。
書籍『さぁ、才能に目覚めよう』や『ストレングス・リーダーシップ』などを手にとって読まれている方は、既にご存知だと思いますが、普段、私たちが何気なく使用している「強み」という言葉にも科学的な裏付けがあり、人の強みについては、ポジティブ心理学の祖父とも言われ、ギャラップ社のストレングス・ファインダーの設計総指揮をとったドナルド・クリフトン博士により約60年前(1950年代)から研究されてきました。
そして、何十年にも及ぶドナルド・クリフトン博士の研究と調査により、スポーツやビジネスの現場でも「自分の強みを発見し、活かす」ことの効果は科学的にも検証され、2000年以降、21世紀の心理学と言われるポジティブ心理学の普及と発展とともに、もともと減点主義の強かった(飛びぬけて良い点を評価するよりは、目立った弱みがないことを好む)日本の学校教育や日本企業の人材育成にも広まってきました。

なぜストレングスが重要なのか
POINT.1 科学的に検証されている強みの効用

<強みを活かすと得られる5つの効果>
- ・自信を持って仕事ができる
- ・高い集中力と早い学習速度が期待できる
- ・疲労感は減少し、達成感、満足感が増幅する
- ・ストレスを感じにくくなる
- ・ポジティブ感情(幸福度)が高まる
POINT.2 自分の強みに専念する機会のない人が払う代償は大きい!
●「自分の最も得意とすることを行う機会を毎日持っているか?」と1000人以上を対象にした調査では、「そう思わない」と答えた人のうち、仕事に意欲的で生産的な人は0%だった。それに対して、毎日強みに取り組む機会がある人は、ない人よりも6倍も意欲的かつ生産的に打ち込む傾向にある。また「生活の質が高い」と述べる傾向は3倍以上にのぼる。
●日常的に自分の強みに着目してくれる人が職場にいると、従業員のやる気にプラスの影響を及ぼすことは分かっている。
職場の上司がそれぞれ3つのタイプの場合、従業員がやる気を失う確率は右図の通りで、強みに着目する上司が従業員を悲惨な状態に追い込むのを激減させていることが分かる。
<従業員に悪影響を与える確率>
上司が従業員を無視する場合 | 40% |
上司がまず、従業員の弱みに着目する場合 | 22% |
上司がまず、従業員の強みに着目する場合 | 1% |
(出典:『さぁ、才能に目覚めよう』日本経済新聞出版社)
ストレングスファインダー研修では才能(資質)へフォーカス
強みとは才能、スキル、知識の3つの組み合わせで決まります。これまでの研究により、高いパフォーマンスを発揮する(何かを生み出す)ためには、才能、スキル、知識のなかで才能が最も強い影響力を持つと言われています。また、スキル、知識については年齢に関係なく後天的に習得可能ですが、才能は15歳を越えると、変えることが難しくなるとも言われています。
才能に対する考え方
●高いパフォーマンスを発揮し続けるためには才能が最も強い影響力を持つ。
●15歳くらいを越えると、人の才能はもう変えることが難しくなる。
しかしながら、自分のスキルや知識以上に、才能を自覚し活かしながら働いている人は少なく、ギャラップ社の63カ国、1,700万人の調査からも才能を仕事へ活かしている人はグローバル平均でたった20%です。特に減点要素の強かった日本は、他国と比べても15%と少なく、ストレングスワークショップでは、自分の才能を発見し、その才能でチームへどう貢献するかを考えていきます。
ストレングスファインダー研修について
人材育成において“強みを活かす”というニーズは高まりつつある
決して順風満帆ではない出版業界の中で「さあ才能に目覚めよう(日経新聞出版社刊)」が2001年の発行以来ベストセラー、ロングセラーを続けている背景にはその本自体の出来の良さに加えて、「強み」というものを個人の生活あるいは仕事のなかで活かしたい、という多くの人々の願望が見られます。
企業研修でも、チームメンバーの強みを理解し活かしていくというテーマのトレーニングのニーズは高まり続けており、日本社会が「自発性や個性を犠牲にした均質性」という過去の勝ちパターンから脱却し「個を活かす」 という新しい成功パターンに移行しよう、そんな風潮が広がっています。
ストレングスを知って、楽しむことがゴールではない
この本の中で紹介されているのは「ストレングス・ファインダー ®」という、いわば才能発見アセスメント・ツールであり、本の表紙の裏側に刻印されているIDを使用し、オンラインで自分ならではの才能(34の資質の中からトップ5がオンライン上でレポートされる)を知ることができます。
ドナルド・クリフトン博士はじめポジティブ心理学の研究から、自分の強みを知りそれを使うことにより、 人はより充足感を高め、自信を持ち、元気になり、ストレスは軽減され、打たれ強くなり、仕事でも高いパフォーマンスを 発揮できるということが分かっていますので、より多くの人が自分の強みに気づくことはとても有意義なことは明らかです。
しかし、強みを知り活かすというよりも「これは面白い、当たっている!」など、占い的なエンターテインメントとしてこのツールを活用している事例も少なくありません。

ストレングスを知って終わりでは、あまり意味がない
過去の研修やコーチングのクライアントにこのアセスメントを受けてもらって解説をすると「すごい、何で分かるんですか?」などと占い師に感銘を受けた時のような反応をする人が少なくないのも事実です。
ボンヤリとしていた自分のストレングスが形式知化されて嬉しいのは良く分かります。 また、これが強みを活かす第一歩であることを考えると、このポジティブな感情はとても大切なものです。
しかし、あまりに多くの人がこの嬉しさで満足してしまい、次の行動に移っていないことはとても勿体ないことです。 強みの効用というのは、強みを知ることだけではなく、使うことによってより高いパフォーマンスを発揮する ことができます。知るだけで終わらせてしまっては、あまり意味がありません。
“強みを活かす”この本当の意味とは一体何なのか?
ストレングスを知ることはアセスメント・ツールを使えばある程度は出来てしまうので簡単ですが、それを使うとなるとなかなかどうしていいか分からないものです。
知るということは自分の中で完結できますが、使うという行動に移すと、他者との人間関係も影響してくるし、自分のコミットメントも必要になってきます。面倒くさいかもしれませんが、これをやらなければストレングスは単なる自己満足的な可能性にしか過ぎないとも言えるでしょう。
”強みを活かすということは成果を要求することである”
by ピーター・ドラッカー
私生活においては、とりあえず強みを活かした活動をして何が起こるかを見るという方法もありますが、組織で働く人にとっては「強み」を活かすことが目的ではなく、自分が心から達成したいと思う目標を、強みを自分らしく使うことによって達成することが目的となります。

“強みを活かす”ための5つのポイント
- 1.理解をする
- ストレングスファインダー®のレポートに書いてある「才能」はどんなものを指しているのか、自分なりに理解する。
- 2.自信を持つ
- 強みを活かしている自分をイメージし、モチベーションを高める。
- 3.内省をする
- レポートに書いてあることに納得するだけではなく、それが自分にとってどのような意味があるのかを考える。VIA-ISの結果を見ることによって、強みとしての行動の背景にある信念・美徳(価値観)が見えてくる。自分の強みはどんな信念と繋がっているか、それは自分として好ましいことかどうかを考えることは自分の行動と信念・美徳との一貫性を持つために重要である。この信念・美徳が自分らしい強み行動をさらに高めるのだが、時としてこの信念が「~でなければいけない」「~べきである」といった「思い込み」となって自分のパフォーマンスを下げていることがある。
- 4.他人に対しての影響を考える
- 強みは場を無視してそれを使い過ぎるとマイナス効果となることがある。自分の強みを周りの人はポジティブに受け止めているかどうかを考える。
- 5.強みで一体何に貢献するかを考える
- 自分の強みを使って実際に貢献できる目標は何かを明らかにする。
個々の強みを最大限活かした職場づくりへ
現在、日本企業全体の課題として挙げられる「働き方改革」。
各企業が生産性向上のため取り組みをおこなっていますが、フレックスタイム制度や短時間勤務制度など制度や仕組みや仕組みのハード面の構築だけではなく、働く人がエンゲージする(仕事に夢中になる)状態をつくるソフト面の強化こそが本当の生産性向上につながるのかもしれません。
働く人がエンゲージする状態をつくるために、とても大切な”強みを活かす”という考え方。このワークショップを通じて、個々の強みを認め合う(多様性を受け入れる)土壌をつくり、社員エンゲージメントを高め、組織の業績と働く人のウェルビーイング向上へとつなげていきます。

「ストレングスファインダー研修」カリキュラム
エビデンス・ベースト・エデュケーション
エビデンス・ベースト・エデュケーションとは、科学的根拠(エビデンス)に基づく教育政策のことであり、データに基づいて教育を分析し、そこから得られた知見を政策に生かすという考え方である。 端的にいってしまえば「どういう教育が成功する人を育てるのか」ということを、科学的に明らかにしようとしているのである。
ストレングスファインダー・eラーニング動画
eラーニング動画で学べる「ストレングスファインダー研修 ~個々の強みを活かした職場づくりへ~」全5チャプタ―、個人ワーク時間込みの約2.5Hの構成で、動画を通じて「仕事における自分の強みの活かし方」や「強みを活かしたチームづくり」について学べます。集合研修やオンライン研修では、時間的、予算的に難しい方にはおすすめです。
今回、チャプター1の冒頭部分だけ視聴できるようにしていますので、ぜひチェックしてみてください!
実施スタイル
集合型 | オンライン | 講演会 | 公開コース | |
人 数 | 1クラス30名様以下 | 1クラス30名様以下 | 1会場50名様以上 | 各1名様~ |
実施時間 | 3時間~1日 | 3時間~1日 | ~3時間/回 | 3時間~1日 |
カスタマイズ | 〇 | 〇 | 〇 | ✖ |
- 研修・人材育成に関する
WEBフォームからのお問い合わせ - お問い合わせフォーム
- 電話でのお問い合わせ
- 045-640-0137
- 受付時間:9:00~18:00(祝祭日除く)