研修内製化の成功の鍵!社内講師としての自信を高める5つのスキル
社内講師力トレーニング
人が育つ風土の醸成、コア技術の継承、競争優位性を高めるなど会社の未来に向かって、戦略的に研修内製化に取り組もうという動きが今、活性化しています。それに伴い、コスト削減を目標として研修内製化をしていた時と比べ、研修の質を高めたいというご要望も増えています。研修内製化を成功へ導くためのポイントはいくつもありますが、成功の要因の一つに「質の高い研修の提供」があります。そのために講師力は必要不可欠です。
研修内製化の鍵「社内講師力」
「社内研修は、例えば、「人事担当者による新入社員研修」、「社内で必要となってくるスキルの共有」また、「社内における課題の解決」や「社内教育安全担当者による安全教育」など、色んなテーマで実施されています。さらに、様々な理由から、今まで外部講師を採用していた研修を内製化に切り替えることも少なくありません。
しかし、社内講師は自身の担当部署のエキスパートではありますが、講師力という点では必ずしも十分かというとそうではなく、「仕事上、パワポを使って人前でよく喋ってるし、社内講師ぐらい大丈夫、できるよ。」と少し喋りに自信のある人が社内講師として登壇すると、次の4つの症候群に陥りがちです。
- ①詰め込みプレゼン症候群
- 何を伝え、何を伝えないかの方針がなく、あれもこれもと詰め込みすぎる。
- ②ビジネスプレゼン症候群
- お客様向けの提案につかえるような詳細な資料を用意してしまって、研修にならない。
- ③しゃべり倒し症候群
- 受講者からの反応が怖くて、自分一人でしゃべってしまう。
- ④謙遜し過ぎ症候群
- 「私などが講師をさせてもらうなんておこがましい」などといった発言を繰り返してしまう。
社内講師力を高める5つのスキル
そもそも研修の目的とは何でしょうか?それは、研修内容を受講者へ分かりやすく教えることではなく、その結果として受講者の行動が変わることです。その目的を果たすために、社内講師に求められる要素(能力)を整理しました。
受講者の行動が変わる本質とは、受講者の「心」を動かすことにあり、社内講師の根幹には、肩書や権限によるタテの関係ではなく、共感で引き出すヨコの関係によるリーダーシップ(対人影響力)が必要不可欠です。そして、半日や1日、2日間という限られた時間の中で、リーダーシップを確実に発揮するための能力、つまり社内講師として役割を果たすために必要な能力が次の5つのスキルと中心のプレゼンスです。
- シナリオスキル
- 研修の目的に向かって、内容(ストーリー)を構成する力
- ファシリテーションスキル
- 受講者が相互に学び合う場をデザインする力
- レクチャースキル
- 受講者へ的確に、分かりやすく伝える力
- フィードバックスキル
- 問いかけやコメントなど、受講者の気づきを促進する力
- リフレクションスキル
- 自身の心構えや言動を振り返り、自分を客観視する力
受講者の心を掴む研修プロセス
近年、人材育成にはロジカル(論理)よりもサイコロジカル(心理)が大事と言われていますが、受講者の「心」を動かすことが行動変容につながるわけですから、講師は常に受講者心理を意識しなければなりません。
また社内講師は、受講者の行動変容をゴールにストーリーを構成する力、構成したストーリーをより分かりやすくビジュアル化する力、受講者が話に共感・納得できるプレゼン力、受講者を動かし巻き込む力、そして、根っこでは、あなたの話だから聞いてみたいと感じさせる力が必要になります。
社内講師は、主に研修中のGRIP・LEAD・ACTのプロセスで、ファシリテーション・レクチャー・フィードバックスキルを活用し、研修前後のSET・SEEのプロセスで、シナリオ・リフレクションスキルを活用していきます。社内講師力トレーニングでは、これらスキルの磨き方を学び、ワンランク上の社内講師を目指します。
社内講師力トレーニングの特長
Point① 社内講師としての基本を1日から学べる
- 受講者の行動変容を促すために、社内講師として絶対に押さえておきたいポイントや基本を体系的に学べます。
Point② 実践型トレーニング
- 「知る・分かる」だけでなく、「できる」ようになることを目指す実践型トレーニングです。
Point③ 講師としてのロールモデルを知る
- 1000社・10万人以上に実施してきた人気プロ講師から直接学べます。一流の講師スキルを体感できるだけでなく、一流のスキルを生み出す源となる講師としてのあり方(being)にも触れることができます。
1日で研修を実施する場合は、GRIP・LEAD・ACTのプロセスで活用するレクチャー・ファシリテーション・フィードバックの3つのスキルを実践トレーニングを交えて実施します。また、2日で実施する場合は、SETのプロセスで活用するシナリオスキルをプラスし、3日で実施する場合はSEEのプロセスで活用するリフレクションスキルと根幹のプレゼンスをプラスして実施します。
≪「HOW TO DO」だけでなく、「HOW TO BE」を学ぶことも大切です!≫
一般的には、短時間でレクチャースキルやファシリテーションスキルの習得に主眼を置く企業が多いのが事実です。確かに、それらは重要なスキルです。しかし、研修内製化を、人が育つ風土の醸成、コア技術の継承、競争優位性を高めるなど本来の目的に向かって戦略的に取り組み、研修の質を高めていくのであれば、社内講師が学ぶべきなのは、それらのスキルだけでは不十分です。そのため、専任の社内講師が受講する場合は3日コースを推奨しています。
社内講師力トレーニング カリキュラム案(1日コース)
時 間 |
カリキュラム |
---|---|
9:00 |
□ オープニング |
- 受講者の心を掴む5つのプロセスとは | |
- 社内講師としてのお悩み共有 | |
【レクチャースキル】 | |
□ GRIP ~立ちあがりで心をつかむ~ | |
- 警戒心を解くあいさつと全体像の伝え方 | |
- 参画意欲を高める研修への巻き込み方 など | |
□ LEAD ~心に寄り添い導く~ | |
- 理解が深まるレクチャーの組み立て方 | |
- 右脳に効く!イメージの伝え方 など | |
□ ACT ~現場の行動化を支援する~ | |
- 記憶を定着させるティーチ&ラーン など | |
【ファシリテーションスキル】 | |
13:00 |
□ 議論のプロセスをデザインし結論まで導くには? |
- ファシリテーションの基本プロセス | |
□ 感情に寄り添い場のムードを醸成するには? | |
- 効果抜群!場のポジティブ感情を高める小技 | |
14:30 |
【実践トレーニング】 |
□ 模擬レクチャーの準備 | |
□ 模擬レクチャーの実践と講師コメント | |
- フィードバックスキルのポイント | |
17:00 |
終 了 |