EQワークショップ

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リモートワークでもチームの一体感を高める!

EQワークショップ

リモートワークが定着するなかで浮き彫りになったきた課題が、慢性的なコミュニケーション不足によるチーム内の静かなる分断です。その分断を解消するひとつの手段として、チームの一体感を高めることを目的にチーム単位で実施するワークショップの相談が増えています。リモートワークにおいても「情報の共有」だけではなく「感情の共有」ができるチームをめざします。

リモートワークにおける課題とは

コロナ禍が始まり約2年、従業員数や業種、職種によって差はあるものの、リモートワークもすっかり 定着してきました。通勤の負担がなくなる、育児や介護の両立が可能になる、生活の質が高まる、一部の業務の効率化 などメリットがある一方で、時間が経過するにつれて浮き彫りなった課題も多くあります。

その一つに、リモートワーク導入当初は、「通勤の負担や人間関係のストレスが軽減され、リモート最高!」 という声も多くあがっていましたが、最近ではリモートでのチームワークにほころびを感じるリーダーが出てきたり、 孤独感や閉塞感を感じるメンバーも出てきています。特に、自分ひとりで作業が完結し、ひとり暮らしで リモートワークしている人はその傾向が顕著です。

リモートワーク先進国におけるリモートワークと孤独感の研究

リモートワークをしているアメリカ人の4人に1人が、1日の多くの時間に「孤独」を経験していると報告しています。この数字は、友人や家族がポジティブなエネルギーを与えてくれないと考えた場合、2倍以上になります。

出典:Clifton, Jim; Harter, Jim. Wellbeing at Work. Gallup Press

要因としては、リモートワークにおける慢性的なコミュニケーション不足になりますが、 オフィス勤務では当たり前に行われ、リモートワークによって失われた代表的なものがザッソウアイ…雑談と相談と挨拶です。

オフィス勤務では出社するなり「おはよう!」の挨拶が飛び交っていた。

オフィス勤務で仕事で困った時には、周囲の状況を見ながら気軽に質問や相談をしながら先に進めることができた。

オフィス勤務で仕事で息詰まった時は、雑談をすることでホッと一息をついたり、合間に本音を出すことができた。

つまり、オフィス勤務では、朝の挨拶を通じて相手の表情や様子を伺ったり、質問や相談を通じて自分の不安や悩みを共有し、それらを解消してもらことで感謝や相手にも貢献感が生まれたり、雑談を通じてガス抜きや笑顔になったり、その合間に本音を出すことができたりと、何気ないやりとりのなかで「感情の共有」をしていたのです。

それがリモートワークになると、これらが日常からなくなり、チームメンバー間の感情共有シーンが少なくることで、 チームの一体感を感じづらくなったり、孤独感や閉塞感を感じるメンバーも増えてきています。

チームの一体感を高めるEQワークショップとは

そんな中、チームの一体感を高めることを目的に、チーム内で気軽な相談や雑談をしやすいように、Slackなどのビジネスチャットやバーチャルオフォスなどの各種ITツールを導入したり、制度面でいうと、上司と部下との1on1ミーティングを導入するチームも増えています。また、研修においても、「チームの一体感を高めることを目的にチーム単位で行いたい」という相談も増えており、今回はチームの一体感を高めるEQワークショップのポイントのご紹介です。

START

EQという概念を通じて、チームでの感情共有の大事さを再認識する

ご存知の方も多いと思いますが、EQとは「Emotional Intelligence Quotient」の略で、心の知能指数などと呼ばれ、広義では対人力、人間力という意味でも使われる概念です。

チーム活動を中心としたビジネスの世界で成功をおさめるには、IQ(知能指数)以上にEQの高さが必要という 仮説をもとに、1989年に米国イェール大学のピーター・サロベイ博士とニューハンプシャー大学のジョン・メイヤー博士 によって初めて論文で発表され、その後、1995年に心理学博士のダニエル・ゴールマン(Daniel Goleman)がまとめた 『EQ こころの知能指数』によってEQという概念が世界中に広く知られるようになりました。

ダニエル・ゴールマン氏によると、社会的成功をおさめるリーダーやチームは、そうでないリーダーやチームと比べて IQ以上にEQのスコアが顕著に高くなっており、そのEQを高めるプロセスをまとめたのがこちらのフレームです。

ダニエル・ゴールマン氏EQフレーム
EQという概念を通じて、チームでの感情共有の大事さを再認識する

リモートワークの自チームの現状を把握し、感じていることを共有する

リモートワークにおいても一体感のあるチームとそうでないチームの特徴を共有するなかで、自チームの現状について 感じていることや思っていることを率直に共有してもらうことでガス抜きをしつつ、これからの一体感のあるチームづくりに向けてどんなことを意識すべきか、自チームの課題について共通認識をもってもらいます。

リモートワークの自チームの現状を把握し、感じていることを共有する
<一体感が醸成されるチームカルチャー>

一体感が醸成されるチームカルチャー

現 状

本音や感情を共有する…お互いが感じる課題感にも関心を持ち率直に話し合う。

行 動

先輩からの意見や提案に対し、後輩は自分の意見も伝え、よりよくする。雑談も脱線も多い。その自然な流れで深く相談し合う

チーム

チーム内でフォローがあり責任はみんなでシェアする。

挑戦による失敗は賞賛され、常に新たな挑戦に向かう。

認 識

みんなが率直な発言と行動ができ、自律を感じる。

いつでも気軽に相談できる雰囲気があり、チームには希望が満ち溢れる。

結 果

仕事の成果だけでなく、共に働く仲間の「人として」をお互いに気にかける。

<一体感が醸成されにくいチームカルチャー>

一体感が醸成されにくいチームカルチャー

現 状

人間関係は悪くないが…お互いが感じている課題を話し合うことはあまりない。

行 動

先輩からの意見や提案に対して、後輩は口を閉じることが多い。

雑談が少ない。以前はあったが今は業務の話が中心。

チーム

チーム内であまりフォローがなく一人で抱え込む。

新たな取り組み、というよりは今の仕事で精一杯。

認 識

考えを率直に言わないことが普通であり、諦め感が日常的に漂う。

チームに希望を抱かず割り切った仕事が当たり前。

結 果

コミュニケーションが減り、チーム内になんとも言えない壁を感じる。

それぞれが自己開示の枠を広げ、メンバー間の相互理解を深める

メンバーそれぞれの自己開示の枠を広げ、お互いに理解し合える範囲が広がったときチームの心理的安全性が高まり、 感情や本音が出やすくなります。おもしろツールを活用し、普段どんな感情を感じながら仕事をしているか、どんな強みや 弱みがあるかなど新たな一面を楽しみながら共有することで、自己開示の枠を広げ、相互理解を深めていきます。

自己開示の枠を広げ、相互理解を深めるおもしろツール
「効き脳診断/ハーマンモデル理論」

それぞれが自己開示の枠を広げ、メンバー間の相互理解を深める

この数10年間、 脳の中を実際に見ることが出来る新しい技術のおかげで、 脳についての知識は以前に比べ飛躍的に発展しました。脳波測定法、陽子放射断層撮影法、核磁気共鳴映像法などです。ネッド・ハーマンは、これらの技術に知識に基づき、ロジャー・スペリーの「右脳/左脳モデル」とポール・マクリーンの「三位一体型脳モデル」の2つの理論を統合し、ホールブレインモデル(全脳モデル)を構築しました。各人の思考の特性(=効き脳による思考の好み)は、その人の強み・弱みと成りうるだけでなく、コミュニケーションや、意思決定、問題解決、マネジメントスタイルなどに影響を及ぼします。

ホールブレインモデル 効き脳診断結果シート

最後はチームの未来に向けて自分らしさを表現する

メンバーも仕事をするうえで、喜怒哀楽、いろいろな気持ち・感情を蓄積しているものです。その気持ち・感情を飾らずそのまま打ち明けることが本音になります。我慢強いタイプの人の本音には不安、不満、弱音などのマイナス感情の蓄積が多いのは仕方がないことなので、マイナス感情も含めた本音をチームで共有することもとても大事です。でも、その本音の奥には、必ずひとりひとりに純粋な想い(本心)があり、最後は、チームの未来に向けて、「どんなチームにしたいか」「お客さんや社会に向けてどんな貢献をしたいか」「どんな人でありたいか」などの観点からそれぞれの自分らしさを表現し、チーム全体の一体感を高めていきます。

最後はチームの未来に向けて自分らしさを表現する

GOAL

導入目的や研修テーマもいろいろ

チームの一体感を高めるワークショップは、リモートにおけるチームワークに課題を持つリーダーへ事前にチームの現状やめざす姿をヒアリングさせていただき、その目的に応じて内容をカスタマイズして実施しています。

これまでの代表的な導入目的はこちらです。

  • ・新人社員の配属や人事異動によりNEWメンバーが入ってきたタイミングでチームメンバーの相互理解を深めることを目的に実施。
  • ・現行チームで難易度の高いプロジェクト案件が先に控えており、そのプロジェクトに向けてチームの士気を高めることを目的に実施。
  • ・リモートワーク以降、1on1ミーティングは継続的に実施しており、リーダーとメンバーの関係性は良好だが、メンバー間の連携やつながりが以前より弱くなっている気がするので、チームの一体感をつくることを目的に実施。
  • ・年度末・始めなど節目のタイミングに、振り返りと今後のチームの方向性を共有することを目的に実施。

ワークショップのテーマも選択可能で、これまでに次のテーマで実施しています。

実施スタイル

集合型 オンライン 講演会 公開コース
人 数 1クラス30名様以下 1クラス30名様以下 1会場50名様以上 各1名様~
実施時間 3時間~1日 3時間~1日 ~3時間/回 3時間~1日
カスタマイズ
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